MULTIPLE INTERSECTIONS +

旧「ラジコンカーと過ごす日々」の引越先だけど、ラジコンだけじゃないよ。色々やるよ。

さてさて、ようやくバキュームの実践編に入ります。


まずは、桃象のサイズに合わせてプラ板を切り抜きます。そのままのサイズを取ろうとすると、相当の部分が無駄になりますので、タミヤ製のプラ板の場合はまず半分の大きさに切り取り、その上で桃象のサイズに合わせます。若干横のサイズが合わない(要はプラ板の方が面積が少なくなる)ので、端をガムテープ等で密着させ、余計な空気の通り道をふさぎます。




バキュームフォームというもの自体は、熱した素材を型に吸着させ、その吸着を空気の吸引力で補い、より型へ密着させることで型通りのパーツを作ることです。なので、とにかく余計な抜け道は塞ぐことが重要でしょう。


そして、桃象の本体側も空気穴を調整します。やはり空気穴が少なくなると、その分吸引力も強くなると思われますので、余計な部分はガムテープで塞ぎます。



で、桃象の使い方ですけど、枠をマトモに被せると、うまく被せることが出来ない可能性が高いので、どうしたものかと考えて「枠を裏側で使う」というウルトラCを考案(大したこと無いけど)。これなら被せることで失敗しませんし、う〜む、我ながら妙案。


そして、ヒーターの電源を入れて、掃除機の電源を入れ、いざ挑戦!



「バキューーン、ぶぉぉぉぉぉぉ…」


1回目は明らかにパワー不足。2回目は何とか形になりましたが、使い物になるレベルでは無いなぁ(写真左)。3回目は多少マシにはなったものの、パーツ毎にムラがある(写真右)。なんでだと思い、色々と分析。風の通る方向とか、それに伴う型の置き方とかも試してみますが、どうもダメ。まあ、最初から上手くは行かないと思ってましたけど、結構先が思いやられるなぁと思い、少々休憩して、お友達の寺爺さんの所で相談してみたり。



一気に成型しすぎているのかもしれんので、フロントのライトパーツのみで成型を繰り返していると、このパーツ毎のムラというのは、パーツを溶かす時の熱のムラではないかと、ふと気が付く。


そういやkankiさんのメールにも、以下のような記述がありました。


「バキュームフォームは無駄にする材料が多い」とするサイトをいくつか見ますが、私のサンプルを見ていただくとわかるように、枠ギリギリまで型を置いていてもきちんと成型することはできます。
この時大切なのは材料全体を均一に暖める事で、材料をコンロにかざしている間は常にクルクルと回転させ続けています。こうするとムラになりにくく、その分全体の温度を高くできるので型との密着性が上がりますが、材料が伸びているとシワの原因になります。シワにならないギリギリまで暖めるには練習が必要です。
はじめは慌てないように材料を熱し始める前に掃除機のスイッチを入れておいたほうがよいかもしれません。熱している途中でのスイッチONに手間取り穴が開く、私はこれを何度繰り返したことか・・・」


要はですね…


プラ板を熱する」
    ↓
プラ板が溶ける」
    ↓
「溶けて伸びるので素材が薄くなる」
    ↓
「熱されて伸びて薄い箇所と伸びていない箇所が出来る」
    ↓
「そんな素材で成型するからムラが出来る」


そうです!素材をいかに均一に溶かすかで出来も変わると思い、注意深くヒーターで全体が均一に溶けるようにヒーターの上で素材を旋回させ、もうこれ以上出来ないというところで一気に型に被せる!すると…



これまた綺麗に型に密着!やったーーーーーーーーーー!



まだそれ程綺麗では無いですし、まだまだ練習も必要でしょう。それでもここまで形になったのは初めてで小躍りしちゃいましたよ。早速切り出して気が早いですけどLEDを仕込んでみました。



TNX5.2Rのボディの裏から貼るとこんな感じです。セロテープで仮止めですけど、雰囲気でてませんか?いやー、なんだか嬉しいですね〜。



なんだかコツが分かってくると異様に楽しくなってきますね!これならリアのパーツごと成型しちゃってもいい雰囲気ですし、もう少し型を削って形を整えてやってみる余裕も出てくるってもんです。まだまだプラ板も用意してるので、ちょっと頑張って量産してみましょうか!


その前に忘れてはイケナイ、ここに至るまでの失敗作に合掌…